05/12
2025
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05/18
2014
05/06
2014
分厚い雲がかかってきたと思ったら、ゴロゴロと雷鳴が、そしてバケツをひっくり返したような豪雨だ。
このところ夏の雨というと、夕立のような趣のあるものではなく、こういう不意打しかないのが困る。
「雨が降ってきたぞぉっ!」
狭い商店街に、八百屋の息子の声が響く。軒を連ねる家々の窓を閉める音、「早く入りなさい」と庭で遊ぶ子供を急かす母親の声、洗濯物を取り込む、慌てた老婆の姿が豪雨に入り混じる。
文太は東の雨戸だけを閉め、店の明かりを強くした。
こんな雨では止むまで客は来ないだろう。
(降りやんだら割引にしねえと……)
どうせやむのはいつものごとく閉店間際だろう。
割引のシールはまだあっただろうか、と店の商品を片付け、二階に上がりかけた。
「すみません」
若い、男の声がした。
「はい……あぁ、あんたか……」
すわ客かと店に戻ると、店の客ではないが来客が濡れ鼠になっていた。
「こんにちは、藤原さん」
恐らくは拓海を訪ねてきたのだろう、高橋涼介が、頭のてっぺんから足の先までずぶぬれになっていた。
「悪いな、今日は拓海は出かけてんだ」
「そうだったんですか、ハチロクがないからそんな気はしたんですが……」
恐らくはプロジェクトDの件で拓海に用があって来たのだろう。
だがあいにく、拓海は友人立ちと遊ぶからと出かけてしまっていた。
「藤原の携帯は鳴らしてみたんですが返事もなかったんで」
「ああ、悪いな……それよりずぶ濡れじゃねえか。ほら、上がって」
「あ、でも」
「そのままじゃ風邪ひくだろ」
「すみません、じゃあ」
ずぶ濡れの涼介をそのまま返すのも悪い気がして、文太は彼を家に上げた。
時間は、と尋ねると、今日は大丈夫ですと返事が返ってきて安心した。
タオルで拭いてなんとなかる濡れ具合ではなかった。だから、風呂を使うように言った。
その間に服は乾かしておくから、と。
風呂場から水音がしている。
(ったく、仕方ねえなあうちの拓海は……)
休みの日なのだから涼介から連絡があるのはわかりきっているのに、どうしてすぐ連絡が取れるようにしておかないのか。まだまだ学生気分が抜けきっていないようだ。
居間にアイロン台を出して涼介の服をプレスしていく。
シャツもスラックスも、とりあえず半分以上は乾いた。
ハンガーにつるして鴨居に掛け、それから扇風機をそちらに向けた。少し時間はかかるが、乾燥機のないこの家ではこれが最善の方法だ。
「上がったらなんか着てもらうか……」
拓海の服も自分の服もサイズは合わなさそうだが、ジャージやTシャツくらいなら、服が乾く短い間なら我慢してもらえるだろうと思った。
(いや……それにしたって)
アイロンのスイッチを切って、はたと気づいた。
随分といいタイミングだと。
(……まさか、な)
一瞬頭をよぎった推理に、苦笑する。幾らなんでも、自分を過大評価しすぎだろうと。
手持ちの服の中で一番サイズが大きいTシャツとハーフパンツを手に、文太はバスルームの前に立った。
「高橋君、とりあえず服が乾くまでの着替えを……」
返事がない。
「高橋君」
もう一度声をかけたが、やはり、ない。
文太ははっとした。
水音がしていない。
体を洗っているような気配も、湯船につかっているようなそれもない。
すわ倒れたか、と慌てて折れ戸を開けると、夏の熱気そのままの湯気が吹き出してきて、その向こうに、涼介がいた。
こちらを向いて、立っていた。
「……返事くらい、してくれよ」
倒れていなかった。
ほっとして思わず文太の顔がほころんだが……さっき頭をよぎった推理が、また、浮かんできた。
涼介は前も隠さず、文太の方を向いて、赤い顔をして立っていた。
「藤原さん」
「……何だ」
「今日、どうして来たか、わかりますか」
「……拓海に用があったんだろう」
「ええ、一応は」
「どうしてそんなことを聞くんだ」
ああ。
さっき頭をよぎった推理は、間違っていなかったのだと文太は確信した。
拓海ではない。
彼は自分に会いに来たのだと。
わざわざ雨の時間を選んで。
そして自分に家に上げてもらうために。
裸になるために。
「オレ、あなたに会いにいたんです……本当は……それで、」
「高橋君、」
「藤原さん、」
涼介が歩んだ。
文太の前に。
濡れた前髪からぼたぼたと滴をたらしながら。
「雨に濡れたら、こうできると思ったんです」
濡れて温まった腕を文太の首に回した涼介は、耳元で、好きです、と言った。
あの推理は間違っていなかったのだ。
涼介の股間は青天井、という言葉がふさわしいほどに勃起していた。
それが文太の腹に押し当てられた。
求められて悪い気がしないのは、自分にもその傾向があるということだ。
折れ戸は再び閉められた。
ただし今度は、文太も服を脱いで、バスルームに入った。
「ずっとこんなんで車ン中で待ってたのか?」
膝の上に載せた涼介のシャフトを握ってやると、涼介は頬を真っ赤にしてこくんとうなずいた。
「今日は、藤原がいないのはわかっていて……でもあなたは店にいると思ったから……」
「雨になるのを待ってた、ってわけか」
「はい……」
強く扱いてやると、涼介は「あ、っ」と艶めいた声で鳴いた。
冷たいタイルに四つん這いにさせた涼介に覆いかぶさり、未知の快楽に怯える蕾を指先で探し当て、ローションを塗り込んでやる。
「ッ、あ、ッ……藤原、さん……」
それだけでもう腹につくほどのシャフトからはぼたぼたと先走りが垂れる。
涼介の若さに苦笑しながらも、文太は、外の雨音が強くなったのを感じた。
「声ならちょっとくらい出したって平気だ。隣のばあさんは耳が遠いし……雨もあの通りだ」
「あ、はい……ッ」
男なんて抱くのは独身の頃以来だと断りを入れ、涼介に後ろから押し入り、抱え込む。
「ひ、ぁぁっ……! 奥っ、奥に…ッ」
いきなり一番奥まで貫かれ、涼介の声が泣きそうなものに変わる。
「ああ、じゃなきゃ気持ちよくなんかねえだろ」
雨音に、二人の声はかき消される。
子供に小水をさせるときのように膝の上で抱えられ、上下に揺さぶられる涼介は、喘ぎとも悲鳴とも判別のつかない声を上げ、そして、来た時と変わらぬずぶ濡れのまま、満足げだった。
「藤原、さんっ……! あぁぅ、あ、は、ぁっ……! いい、いいっ…ッ…!」
「締め付けるな……随分と」
「だって、あなたが……」
好きだから、と言われ、奥がさらにキュッとすぼまる。
雷が鳴った。
どん、と大きな音がし、どこかに落ちたようだ。
バスルームの照明が消えた。
「あ、はぁあ……ッ」
涼介は自分のペニスを懸命に両手で扱きながら、体の奥へと打ち付けられる文太自身の熱さに、もうとろけてしまいそうだった。
雨がまだ降り続いている。
声も音も、かき消される。
止んでほしくないと思った雨は初めてだ。
文太は心の中で呟き、涼介の中に射精した。
(終わり)
ぽぴーさんのバスルームでHする文涼イラストに触発されてしまいました……。
05/06
2014
ゴールデンウィーク
あっという間に終わりました、ゴールデンウィーク。
ここ数年はバイト三昧のゴールデンウィークだったのですが今年は休めました……。
連休前日に会社の打ち上げがあったのですが、コース料理は美味しいけどとにかく量が足りなかった気が……あれ、私が食い意地張っているだけなんでしょうか……。
帰宅してYに「量が少なくて…」と言ったら「●●町の料理屋は量より味だよ」と一蹴されたのでやっぱり私食い意地ry
連休中は親戚と海辺でバーベキュー、ゆっくり自宅で休養、鳴門にドライブ、と過ごしました。
バーベキューに行ったらですね、S2000がですね、停まってまして。
好ちゃんと城ちゃんがデートですか……!
連休明けからまた頑張ります。
●pixivに投稿しました。
今更ながらも神が○○を作るときシリーズ。
神が藤原文太を作るとき【頭文字D】 | B@side-b [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=43317580
神が高橋涼介を作るとき【頭文字D】 | B@side-b [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=43317325
神が高橋啓介を作るとき【頭文字D】 | B@side-b [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=43317184
3連発。
そして聖闘士星矢。にょたムウ様シリーズ。
「【聖闘士星矢】獅子身中の虫【サガ×ムウシリーズ】」/
[pixiv] http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3764322
降誕祭話を二話くらい書けたらなあと思います。
シャカが曲者です。
●オンリーサイト様本オープン!
サークル募集やコス募集について詳細出ております!
急がねば!
拍手ありがとうございます!
04/27
2014
金曜日はK足様の処でとても楽しい涼介さん受け会議でした。楽しかったです、本当に。オッパイダーマンとかそんなネタしかなくて申し訳ないです。
土曜日は眠かったですが幸せな眠さでした……倉庫で軽くうとうとしてしまいました……。
ゲスい文太さんもいいですよね。そして京涼は悲劇が似合うのです。
今日は日曜日でお休み、というわけで近所の中華料理屋さんでランチ。これが安くておいしいんです。本場の方が来ていらしてるんですが、本格的な味ながらも日本人好み。みんなが好きな味です。そして量が多い。
写真のこれは台湾ラーメン、天津飯、サラダ、あと杏仁豆腐もついて680円。大食いの家族も大満足でした。薄利多売にもほどがある量です。土曜日のランチに食べたスーパーの天津飯があまりにも個性的な味だったのでリベンジとばかりにこのお店を選んだのですが、ああ、幸せな美味しさです……。杏仁豆腐も美味しかった!
次はエビチリ、もといディナータイムに行きたいです。
田舎で犬と遊んで(かわいすぎるやつです)、鉢植えと土をもらってきて、ホムセンにてシソの苗を購入。青紫蘇いっぱい食べたいのです。それにしても、家庭菜園のシソにみのるの土って贅沢なことをしてしまいました。あとは車のオイルを交換に。エアコンフィルターもそろそろ……と勧められて交換したのですが、どうりでエアコンからうちの犬みたいな匂いがしていたわけです。
Twitterの診断メーカーにて、140文字でSSを、というお題が。
7つほど挑戦いたしました。
文涼「それ以上は許さない」
「今日はここまでだ」と文太が離れた。「え、どうして…藤原さん」中途半端な愛撫に涼介は不満げだ。「うるせえよ、今日はそういう日だ。とっとと帰れよ」不機嫌な文太に荷物毎追い出され、涼介は豆腐店を後にした。そして、あ、と思い出した。今日は彼の妻の、命日だと。
涼中『独り占め』
全くの暗闇、目隠しと耳栓、そして拘束。今が何時でここが何処かも判らない。ただ、しつこい位の愛撫が続く。中里は思い知る。ああ、涼介が自分を「独り占め」したのだと。喘ぐ己の声さえ聞こえない。ただされるがままの中里は、独り占めをしている涼介の顔を見たいと思った。
文拓『交換条件』
オヤジに勝てたら、お願い聞いてもらってもいい?そんなことを言ってきた拓海の頬が赤らんでいたのを見逃す文太ではなかった。「勝てたら、な」勝てっこない、と意味をこめて返事をした。「もし勝てたら?」「そりゃ、お前の望み通り、キスしてやるさ」文太は仕方なさそうに笑った。
豪シンママ『誰にも渡さない』
「あんたを小さくしてさ、そしたらこの中で飼うんだ。飼うって言い方は野蛮かな」笑いながら、豪はドールハウスを覗き込んだ。精巧なそのハウスは、小さな人間がいれば本当に住めそうだった。「貴方の発想が野蛮だわ」後ろに立つ彼女が怒りを孕んだ声で言った。豪はまあね、と頷いた。
星城『Marry me?』
S2000のナビに落ちていたのは、大きめの六角ナット。この間点検に出した時に業者が落としたのかと思って、でも。「ああ、」そうだ。昨夜一緒にあのドラマを見たからだ、と城島は星野のことを思い出し、噴き出した。あのドラマは、このナットでプロポーズしていたっけ。
文啓『うん、知ってる』
「体、冷やすぞ。早く服着ろ」「うん、知ってる」「じゃあ早くやれよ」投げつけられた服を着込みながら、啓介はさっき迄自分を抱いていた人が、「誰かの父親」の顔に変わったのを悟った。sexが終わったら、文太は恋人から、拓海の父親に戻る。「…知ってる」悔しさと共に、返事をした。
京涼『素直じゃないとこも可愛くてよろしい。』
『明日は仕事が振替休日になった。急すぎて予定がない。だからいろは坂でも行こうと思う』可愛げの欠片もないメールが京一宛てに送信されてきたのは土曜の深夜。「素直に休みだから会おうとか都合はどうだと言えないのかあいつは…」苦笑し、京一は「偶然だな、オレも休みだ」と返信した。
140文字ってむつかしい短さでございます。
そして安定の豪君のゲスさ。いや、ちゃんと本当にシンママのことが好きなんですよ彼は……本当です……。
京涼の涼介さんはツンです。はい。
拍手ありがとうございます!^^
いろいろ頑張ります!
04/26
2014
●ピクシブにUPしました。
「【R18】溺れる蝶【涼介×中里】頭文字D」/ [pixiv] http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3722633
珍しく涼中を書いてみました。
●職場に定休日が設けられることになったんですが、(平日水曜日)私は事務方なんで日曜日休みで水曜日出勤、となりました。これまでと同じです、はい。
むしろそれでいいです日曜日休みたいから……イベント行きたいですから!
●しげの先生の新連載、はなちゃんが可愛いなあ。同性に嫌われないぎりぎりのラインを心得ておられるしげの先生はさすがです。そして、先が気になるのでコミックスでじっくりと読みたいのです。
拍手ありがとうございます!
>あき様
もうそんな回数になるんですよあき様。今回もお願いいたします! ってまだ申し込んでもいないのに決定事項ですw