07/03
2025
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10/13
2014
凜中
「中里、お前まだあの人と繋がるつもりかよ? はっ……モグリだぜ、お前」
嘲笑と侮蔑を含んだ言葉を中里に投げてきた男は、そう言ってその話題を終わらせてしまった。
最初は全く逆のことを言っていた癖に、「あの人」が普通の状態でなくなったと知るや否や、態度をころりと変える……いい性格をしているものだ。
中里がR32を買った頃は、「あの人に挨拶もなしに32転がしてんのかよ。モグリだぜ、お前」と今とは全く逆のことを言っていたのに。
中里はその言葉に特に反論はせず、黙っていた。
北関東の、エリアもチームも越えたR32乗りの集会での、些細な出来事だ。
以前はこの集会には必ず顔を出し、他のR32乗りたちの輪の中心にいた「あの人」が姿を現さなくなって、どれ位の時間が経つだろう。
指折り数えても、かなりの期間になるはずだ。
家に引きこもっているだの、四国にお遍路に出ているだの、いろんな噂を聞いた。
「あの人」が表に顔を出さなくなった理由は中里の耳にも届いていたが、余りいい理由ではなかっただけに、集会でもそれに触れる人間はほとんどいないどころか、「あの人」は最初からいなかった、そんな扱いをされている。
夜も更けた埠頭はオレンジの街灯が辺りを照らす。
遠くで汽笛が聞こえる。
埠頭にはさまざまにカスタマイズされたR32が頭を並べ、オーナーも年齢層は幅広い。中高年層が多いのがこの車の特徴かもしれない。
中里はまだ若い方だ。が、いつかR32を買いたい、という未来のオーナーを夢見る高校生たちも、まだ免許もないのに集会に混じって、目当ての車の写真を撮影させてもらっている。
アイドリングをしている数台の音が低く唸りをあげている。
「……モグリ、か」
中里がこの集会に、わざわざ群馬くんだりから顔を出すようになったのも、そもそも、その「あの人」に挨拶をするためだった。
さっきの男が、諸事情によりR32に乗り始めた中里に対して、「北条凜に挨拶もなしに北関東でR32転がすなんざ、モグリもいいところだ」と言ったからだ。
同じR32オーナーだったさっきの男の伝手で、このオーナー集会に参加させてもらえるようになり、「あの人」こと北条凜に挨拶ができた。
その頃は駆け出しという枕詞が付いていたが駆け出しの医者だった「あの人」は、医者というだけだって知識も語彙も豊富で、人当たりもよかった。
乗り始めたばかりだという中里にも優しく接してくれた。
財布が寂しくてまだ買えないパーツを「中古でよければ」と気前よくタダでくれたこともある。
走りの腕前はとんでもなく上手だった。
彼の周りにはいつも周りに人がいた。
男として、走り屋としては、R32乗りとしては、エリアや所属するチームを超えて尊敬していた。
それが、随分前から表舞台には全く姿を見せなくなった。
オーナー集会で言われた言葉は、中里の心に楔のように突き刺さった。
それでも、会いたいという気持ちは、募るばかりだ。
会話の中で一度だけ聞いた家を、その時の話を頼りに訪ねたのは、件の集会の数日後のことだ。
『うち?●●の駅前だよ。郵便局が隣にあるマンションの一番上さ』
それだけの言葉を頼りに。
駅前のコインパーキングに黒い相棒を停め、徒歩で、郵便局が隣にあるマンションを探す。
スマートフォンはこんな時便利で、駅前の郵便局はすぐに見つかった。その隣のマンションも。スマートフォンにナビをしてもらいながら、中里は、集会の少し前にあったことを頭の中で反芻した。
北条凜に起こった『不幸』。
北条さんと付き合っていた女が自殺したらしい。
そんな話がまず聞こえてきた。
その後、具体的な断片が、峠を駆け巡った。
北条凜の目の前で女が首を吊っただの、後追いを図ったけれど死にきれなかっただの、人のうわさは勝手なものだ。
どれを信じていいのやらという位いい加減な噂ばかりだったが、真実は意外なところからもたらされた。
慎吾の家族だ。
「ああ、北条凜ってあの北条病院のでしょ? 知ってるわよ」
慎吾の家に遊びに行った時、ダメ元で聞いてみた慎吾の姉――看護師をしている慎吾の姉が、知っていた。
「あたしの看護学校時代の友達がそこで働いてるから。院長がすんごい車道楽なんだって」
ベントレーやハマーが病院の敷地内に並んでいて、受付の所には年代物のベンツが展示されているだとかなんだとか。
「知ってるんですか」「そりゃそうよ。何回も聞かされたもの」
時系列おかしいけど凜中。に、なる、ハズ。
04/27
2014
金曜日はK足様の処でとても楽しい涼介さん受け会議でした。楽しかったです、本当に。オッパイダーマンとかそんなネタしかなくて申し訳ないです。
土曜日は眠かったですが幸せな眠さでした……倉庫で軽くうとうとしてしまいました……。
ゲスい文太さんもいいですよね。そして京涼は悲劇が似合うのです。
今日は日曜日でお休み、というわけで近所の中華料理屋さんでランチ。これが安くておいしいんです。本場の方が来ていらしてるんですが、本格的な味ながらも日本人好み。みんなが好きな味です。そして量が多い。
写真のこれは台湾ラーメン、天津飯、サラダ、あと杏仁豆腐もついて680円。大食いの家族も大満足でした。薄利多売にもほどがある量です。土曜日のランチに食べたスーパーの天津飯があまりにも個性的な味だったのでリベンジとばかりにこのお店を選んだのですが、ああ、幸せな美味しさです……。杏仁豆腐も美味しかった!
次はエビチリ、もといディナータイムに行きたいです。
田舎で犬と遊んで(かわいすぎるやつです)、鉢植えと土をもらってきて、ホムセンにてシソの苗を購入。青紫蘇いっぱい食べたいのです。それにしても、家庭菜園のシソにみのるの土って贅沢なことをしてしまいました。あとは車のオイルを交換に。エアコンフィルターもそろそろ……と勧められて交換したのですが、どうりでエアコンからうちの犬みたいな匂いがしていたわけです。
Twitterの診断メーカーにて、140文字でSSを、というお題が。
7つほど挑戦いたしました。
文涼「それ以上は許さない」
「今日はここまでだ」と文太が離れた。「え、どうして…藤原さん」中途半端な愛撫に涼介は不満げだ。「うるせえよ、今日はそういう日だ。とっとと帰れよ」不機嫌な文太に荷物毎追い出され、涼介は豆腐店を後にした。そして、あ、と思い出した。今日は彼の妻の、命日だと。
涼中『独り占め』
全くの暗闇、目隠しと耳栓、そして拘束。今が何時でここが何処かも判らない。ただ、しつこい位の愛撫が続く。中里は思い知る。ああ、涼介が自分を「独り占め」したのだと。喘ぐ己の声さえ聞こえない。ただされるがままの中里は、独り占めをしている涼介の顔を見たいと思った。
文拓『交換条件』
オヤジに勝てたら、お願い聞いてもらってもいい?そんなことを言ってきた拓海の頬が赤らんでいたのを見逃す文太ではなかった。「勝てたら、な」勝てっこない、と意味をこめて返事をした。「もし勝てたら?」「そりゃ、お前の望み通り、キスしてやるさ」文太は仕方なさそうに笑った。
豪シンママ『誰にも渡さない』
「あんたを小さくしてさ、そしたらこの中で飼うんだ。飼うって言い方は野蛮かな」笑いながら、豪はドールハウスを覗き込んだ。精巧なそのハウスは、小さな人間がいれば本当に住めそうだった。「貴方の発想が野蛮だわ」後ろに立つ彼女が怒りを孕んだ声で言った。豪はまあね、と頷いた。
星城『Marry me?』
S2000のナビに落ちていたのは、大きめの六角ナット。この間点検に出した時に業者が落としたのかと思って、でも。「ああ、」そうだ。昨夜一緒にあのドラマを見たからだ、と城島は星野のことを思い出し、噴き出した。あのドラマは、このナットでプロポーズしていたっけ。
文啓『うん、知ってる』
「体、冷やすぞ。早く服着ろ」「うん、知ってる」「じゃあ早くやれよ」投げつけられた服を着込みながら、啓介はさっき迄自分を抱いていた人が、「誰かの父親」の顔に変わったのを悟った。sexが終わったら、文太は恋人から、拓海の父親に戻る。「…知ってる」悔しさと共に、返事をした。
京涼『素直じゃないとこも可愛くてよろしい。』
『明日は仕事が振替休日になった。急すぎて予定がない。だからいろは坂でも行こうと思う』可愛げの欠片もないメールが京一宛てに送信されてきたのは土曜の深夜。「素直に休みだから会おうとか都合はどうだと言えないのかあいつは…」苦笑し、京一は「偶然だな、オレも休みだ」と返信した。
140文字ってむつかしい短さでございます。
そして安定の豪君のゲスさ。いや、ちゃんと本当にシンママのことが好きなんですよ彼は……本当です……。
京涼の涼介さんはツンです。はい。
拍手ありがとうございます!^^
いろいろ頑張ります!
02/24
2014
10/04
2013
スパークのスペースが決まりました。
東6ホール よ05a です。
当日は直参いたします。Lion Hunterの瀬川美琴様のご本と、セバスチャン様のご本を委託させていただきます!
新刊も現在頑張っております。
ビッチ啓介本「BITCH」、ビル様に表紙を書いていただくのです^^ うふふ……今回色んな方にお声掛けをして皆様を巻き込んでいるBです。あき様にも恒例の(もはや恒例です)売り子をお願いいたします^^
豪華夜行バスも取れました。
是非、お越しくださいませ。
さてさて、原稿も良いところにさしかからないといけないこの局面において、まさかの事態発生、です。
逸れはある日の突然の電話から始まったのです……。見慣れた携帯番号……前の職場から……。
端的に言うと
「前職場が深刻な人手不足に陥っているから来てNE★」
そんなわけで……現在……ダブルワークならぬトリプルワーク状態なわけで……。アイスも仕事もダブルまでだと思います。だから精神と時の部屋がすごくすごくほしいのです。
トリプルワークやると午前様になるのですよ。メインの仕事がまだ閑散期なのが救いかなーと思っていたら社長が「Bさーん、例の資格早く取ってね? 試験受けてね?」と来たもんだ。と、とりあえず若い子達に先にとらせることで時間を稼ぎます。ス、スパークが終わるまでは待って下さい!
後生ですから! 社長!
ダブルの方は同僚がやめて寂しい限りです。
拍手たくさん有難う御座います!
落ち着いたらお返事いたします!
現在通販は受け付けております^^
08/17
2013